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御存知ですか?ヘアターニケット

御存知ですか?ヘアターニケット

 11月4日の朝日新聞の一面です。『ヘアターニケット ご注意』

 髪の毛や糸が乳幼児の指などに絡まり、締め付けられて起きる「ヘアターニケット症候群」というものがあるそうです。

 髪の毛などの糸状の者が関節などに絡まり、うっ血してしまうことを「ヘアターニケット=髪の毛の止血帯」と言います。体の一部に巻き付く事で血流が悪くなり、最悪の場合は患部が壊死して指などの切断に至ることもあるようです。

 ヘアターニケットの原因は、産後の女性は抜け毛が増えること、生まれたての赤ちゃんが手をぎゅっと握っていることが多いこと、絡まる場合は靴下の中に溜まった毛、裸足でハイハイをして床や布団に落ちた毛が絡まること、大人に抱っこされている間に洋服の毛繊維が絡まることが挙げられます。

 痛みを言葉で伝えることが難しい乳幼児ですから、泣き止まない時は手指を確認してほしい、と取材を受けた小児医療センターの医師は言っています。(慣らし保育中にケガをさせたらどう対応しますか?|事件|事故・トラブル最前線 (aigis2009.co.jp)の記事を思い出します・・・)

 2019年にはこのヘアターにケットが原因でできた傷により、虐待を疑われた女性の裁判が、覆った事例もあります。恥ずかしながら、私もこの記事を見るまではヘアターニケットについて知りませんでした。皆さんはご存知でしたか?

 皆さんご存知のように、アイギスは愛猫家が多く、そして他にも動物を飼っているスタッフもおります。そして、今まさにベビーラッシュ。オフィスに遊びに来ることも多いので、「こまめにお掃除をしなくてはならないな」「我が家も気を付けなければな」と感じた記事でした。

 さて、皆様の施設はもちろん毎日お掃除をされていて、衛生的な環境を保たれているかと思いますが、髪の毛は抜けるものですし、近年ペットを飼っている家庭も多いので施設内に動物の毛が入り込んだり、服から糸くずが出ることはよくありますね。

 こういった情報のアップデートは小さなことのように見ますが、子どもの命、そして職員や施設を守る一歩としては大きいものなのではないかと、全国大会を終えてしみじみと感じる今日この頃です。

2021.11.16