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保育施設の給食にネズミの糞が混入?

保育施設の給食にネズミの糞が混入?

 最近、インターネットでこんな保育施設にまつわるニュースが掲載されているのを見つけました。

 (以下引用)

 東京・練馬区は16日、区立保育園で昼食時に出された給食のパンにネズミのフンとみられる異物が混入していたのが見つかったと発表した。パンを納入した業者へ立ち入り調査し、防除対策や材料の管理などについて指導を行うとともに、当面この業者からの納入を見合わせた。

 練馬区の発表によると、区立高松保育園で今月12日に昼食で出された胚芽パン1個を園児が食べたところ、長さ7ミリほどの黒くて固いものが歯にあたり、口から吐き出した。今のところ、この園児に健康被害の報告はなく、翌日以降も登園しているという。(ハザードラボ 5月17日)

 今でもすこしトラウマなのですが、私も小学生のときに給食のスープの中に5センチほどのイモムシが混入していたということがありました。すぐに担任に知らせたのですが、その異物混入はもちろんニュースにもなりませんでしたし、おそらく校長の耳にも入らなかったのではないかと思います。あまつさえ、そのイモムシ入りスープをおかわりまでしているクラスメイトまでいました・・・。

 混入していたものは異なりますが、どうしてこの練馬区の異物混入が全国区のニュースになってしまったのかというと、それは待機児童問題や「日本、死ね」ブログを筆頭に今の日本で「保育業界」への関心が高まっていることが関係しているかと思います。

 「悪事、千里を行く」ということわざがありますが、悪いうわさほど世間に広まってしまいます。関心が高い今、より悪いうわさは世間に広まりやすくなっているといえます。保育施設で働く皆さまには、まずは「今、保育業界は関心を集めている」ということを念頭に入れていただければと思います。

2016.05.25