事故・トラブル最前線

事故・トラブル最前線これからの時代の園経営や
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もうすぐ新年度ですね

もうすぐ新年度ですね

 3月は、卒園式や新年度の準備で保育園や幼稚園のみなさんは、大忙しだったことと思います。

 物理的な準備はできても、新年度を迎えるための心の準備がまだの方もいらっしゃるかもしれません。

 新しいクラスや新しいお友達、新しい場所でのスタートは先生たちだけでなく子どもたちや保護者の方も期待と不安で入り混じっているものですね。

 新年度の慌ただしい中、やはり気をつけていただきたいことは事故なのですが、職員のみなさまの保護者対応も大切です。

 4月は緊張感もあり、職員のみなさまがはりきりすぎてしまう季節だと思います。

一生懸命日中は、保育をし、お迎えの時間に保護者の方ともコミュニーケションをとると思います。

その頑張りすぎに要注意です。

 4月に頑張りすぎて保護者の方とコミュニーケションをとりすぎると、そのコミュニーケションの取り方が保護者の方にとっては基準になります。職員のみなさまが頑張りすぎたことが仇となり、保護者の期待値をあげてしまった結果、少し気を緩ませると「今日は、先生がいつもより話しかけてくれなかった」などと保護者の方に言われかねません。そして期待値よりも職員のみなさまの対応が低くなったときに不満となり、クレームに発展してしまうケースがあります。

 保護者の方も自分の職員の方に対する期待値が上がっている自覚はないと思います。

 このようなことも起きかねますし、「あの先生は愛想がいいのにあの先生は愛想ないよね」など、同じ施設内の職員なのにも関わらず、先生によって対応が異なるということも生じてきます。子どものためにも保護者のためにも、なにより自分自身のためにも頑張りすぎるのはほどほどに、新年度を迎えていただきたいなと思います。

2016.03.24