事故・トラブル最前線

事故・トラブル最前線これからの時代の園経営や
危機管理の在り方を専門家が語る

最近気になること

心理学的 好印象の与え方

心理学的 好印象の与え方

 3月ももう半分を過ぎようとしています。

 新年度に向けての準備が本格化し、先生方もお忙しい事と思われますが、4月は「出会い」の季節ですから自ずと機会が増えるのが「自己紹介」です。

 この自己紹介、やりすぎると相手に好かれなくなってしまう、という法則があるのをご存知でしょうか。「レス・イズ・モア効果」と言って、ハーバードビジネススクールが実証をしています。

 自分の情報を相手に伝えることを「自己開示」と言いますが、人間は自己開示してくれた相手に親しみを覚える、という特徴があります。

 自己紹介の時に自分のプライベートな情報を伝えるのは良いことですが、あまり自分の情報を入れすぎてしまうと、逆に相手に好意を感じてもらえなくなります。

 これを「レス・イズ・モア効果」と言って、「自分の情報は足りないくらいがちょうどいい」ということが心理学的に証明されています。

 また、好印象を抱かれる人は「言い換え」をしない、という特徴があります。

 例えば、園で口を拭くタオルのことを「おしぼり」と言っていると仮定しましょう。

 保護者が「今日、口拭きタオルを忘れてしまって・・・」と言ってきた際に「おしぼりですね。園の物をお貸しします」と答えた場合、保護者が使った「口拭きタオル」という言葉をそのまま使うより相手に良くない印象を与えるそうです。

 そのため、この際に「言い換え」をしないことに注力すると、「口拭きタオルですね。園の物をお貸しします」と答えると、相手により良い印象を与えられる、ということになります。

 新年度が始まると新入園児も入り、保護者との新しい関係性も始まります。

 少しでも「良い関係」を早く構築できるよう、ご参考になさってください。

2022.03.15