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2019年のまとめ②「職員の確保困難を極める」

2019年のまとめ②「職員の確保困難を極める」

 保育業界は人材不足ということをいろいろな機会でネットやマスコミが報道していますが、保育業界は人材不足ではなく、人手不足です。

 今、多くの保育施設が定員割れしてきていますが、その原因は園児不足よりも職員不足が原因です。

 少し前までは、保育を含む社会福祉業界は人手不足でしたが、他の業界は人手が足りていたので、社会福祉業界内だけの人手確保競争でした。しかし、労働可能人口が徐々に減少していくことによって、すべての業界内での人手確保競争になりました。

 さらに、保育業界以外の業界では、「働き方改革」が進行中ですので、労働環境も賃金も保育業界よりも魅力的になっています。つまり、保育業界での人手確保は今後ますます厳しくなることが予測されます。

 そもそも「働き方改革」=早く帰ること。ということで進んでいますが。本来ならば、労働者側が希望する労働環境を使用者側が提供することだと思います。

 そういう点では、保育業界でも「働き方改革」=職員が働きたい環境で保育させること。ということにできれば、職員確保にも可能性が出てくると思います。

 来年以降、①職員確保ができない園から閉園していく。②園児確保ができない園が閉園する。という段階で保育施設の淘汰が進んで行くと思います。

 まずは、職員確保の壁を越えてください。

2019.12.20