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失敗なんて、屁でもない(?)

失敗なんて、屁でもない(?)

 私の好きな本「人生はZOOずーっと楽しい!」の中の1ページ紹介します。以前のブログで紹介した本「人生はワンチャンス!」と同シリーズです。

 今回心に留まった「大切なこと」は、「失敗なんて屁でもない」です。スカンクの可愛い写真と、「ジェームズ・ダイソン(イギリスのプロダクトデザイナー)」のエピソードが載っています。

 アイギスのオフィスも、私の自宅も、掃除機はダイソンを使っています。このエピソードを読み、ダイソンさんが掃除機を完成させて世の中に送り出してくれたことに感謝しました。紙パック不要な掃除機は、相当手間が省けてとても助かっています。

 以下はエピソードの要約です。

"紙パック式の掃除機に不便さを感じていたダイソンは、[サイクロン方式]を取り入れることで、紙パック不要の強力な吸引力を持った掃除機が作れるはずだと考えました。15台目の試作機のときに3人目の子どもが生まれ、2627台目で生活は逼迫し、3727台目の頃には奥さんが生活費を稼ぐほどで、5127台目の試作が終わったときには、もう15年の歳月が経っていました。【吸引力の変わらないただ一つの掃除機】でおなじみのダイソンの掃除機は、こうしてやっと誕生したのです。もし彼が5127回に及ぶ失敗に落ち込みすぎていたら、掃除機は完成しなかったでしょう"

 「失敗なんて屁でもない」というのは、失敗を気にするなという意味ではなく、失敗を受け止めて、また立ち上がって挑戦し続けるという意味です。

 私は、昔から完璧主義すぎ!と周りから言われるほどの完璧主義でした。絶対失敗しないように細心の注意を払いますし、その分万が一失敗したときは、トコトン落ち込んで何も手につかなくなるほどでした。

 やっと最近になって、今までよりは多角的な視点で、自分の失敗を受け止められるようになりました。必ずなぜ失敗したのか原因を考え、二度同じ失敗がないように対策を考え実行します。失敗の事実を隠さず発信すること、迷惑をかけた相手方に誠心誠意謝罪することも当然に必要です。そして対策まで考えて実行し、次に繋げることが大切です。

<参考文献>

水野敬也・長沼直樹(2014)『人生はZOO(ずー)っと楽しい!』株式会社文響社

2020.10.05