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マニュアルの作成

マニュアルの作成

 アイギスの企画セミナーといたしまして、11月13日に防災マニュアル作成ワークショップ、翌日の同月14日に防犯マニュアルワークショップを開催いたします。また、内閣府が公表しているガイドラインに沿ったマニュアルの作成に追われている園も多いのではないでしょうか。このほかにも、感染症マニュアル等、色々なマニュアルが存在します。そのため、今回のブログではマニュアル作成の際の留意点をいくつか説明いたします。 

 まずはじめに、マニュアルを作成して安心しないでください。マニュアルを作成しなければならないと思うことは、非常に素晴らしいことです。しかし、マニュアルを作成したら、「やるべきことは終わった。」と安心してはいけません。マニュアルは作成することに意味はありません。確かに、なかには法令上作成が義務付けられているマニュアルもあります。しかし、マニュアルを作成しただけでは園児の安全は守れません。マニュアルに記載されていることを、現場の職員の方々が実行できるようになってはじめて、園児の安全を守ることができるのです。マニュアル作成はゴールではなくスタートなのです。この点を忘れないでください。

 次に、マニュアルは各園で異なるということを忘れないでください。例えば、防犯マニュアルであれば、各園の建物の構造が異なるのですから、不審者の侵入経路は各園で異なります。そのため、インターネット上にある防犯マニュアルのサンプルを、園名だけ自園の名前に変更しただけのマニュアルでは、園児の安全は守れません。マニュアルを作成する際には、各園の環境や実情を踏まえて作成する必要があることを忘れないでください。

 最後に、マニュアルは定期的な改訂が必要です。職員の変更、社会情勢の変更、制度の変更等々、園を運営していれば変更することが数多くあります。これらの、変更にあわせてマニュアルを定期的に改訂する必要があります。

 マニュアルを作成する際の留意点はこの他にも存在します。ここで、マニュアルを作成する際に1番忘れて欲しくないことがあります。マニュアルを作成するということは、間違っても、サンプルのマニュアルをうつすことではない、ということです。この点を忘れずにマニュアルを作成してみてください、弊社も各園オリジナルのマニュアル作成のお手伝いをいたしております。園の安全のため、皆様で手を取り合って進んでいきましょう。

2017.11.08