事故・トラブル最前線

事故・トラブル最前線これからの時代の園経営や
危機管理の在り方を専門家が語る

事件

2018年も宜しくお願い申し上げます。

2018年も宜しくお願い申し上げます。

 新年、あけましておめでとうございます。旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。おかげさまで弊社は今年の2月で創業9周年を迎えます。今年もたくさん会員のみなさまと関わることのできる研修会を実施し、実際の現場のみなさまの声を聞かせていただき大変勉強にもなりました。みなさまからいただいたヒントをもとに今年も様々な企画研修を行っていきたいと思っております。

 新年でお祝いムードと行きたいところですが、事件はいろんなところで起こっています。昨年、年の瀬にニュースで取り沙汰された幼稚園教諭逮捕のニュースが衝撃的でした。

 勤務先の認定こども園で男児(2)に暴行してけがをさせたとして、兵庫県警尼崎南署は30日、傷害容疑で、同県尼崎市の「めぐみ幼稚園」教諭、岡田恵美子容疑者(41)=神戸市兵庫区大開通=を逮捕した。「けがをさせたのは間違いない」と容疑を認めているという。逮捕容疑は、27日午前9時20分~11時5分ごろ、同園教室内で、男児の体を前後に揺さぶって押し倒したり、頬を両手で複数回たたいたりして、耳の後ろに2週間のけがをさせた疑い。同署によると、同日迎えに来た母親が、男児の顔や耳にあざができていることに気付いた。岡田容疑者は「自分で引っかいたのではないか」と説明。帰宅後に男児が「先生にたたかれた」と話したため、教室内の防犯カメラを調べたところ、岡田容疑者が男児に暴行する姿が映っていたという。(2017年12月31日時事通信社)

 昨年は、保育施設に勤める職員さんの逮捕や不祥事が全国的にありました。そしてアイギスにもたくさん虐待疑惑への対応についての相談も寄せられました。上記ニュースの園は、今回防犯カメラ映像ではっきり暴行の事実が確認できたのですが、すべての園に防犯カメラがついているというわけではないですし、防犯カメラがついていても暴行をする職員がいるのであれば、防犯カメラは抑止力にはならないということがわかります。

 しかし、この衝撃的なニュースのせいで、一生懸命に保育施設で働いている先生たちも誤解を受けることは大変悲しく思います。アイギスに寄せられる相談では、「○○先生がうちの子を虐待しているのではないかと保護者に相談された」という内容もあります。先生たちは、自分の身は自分で守るしかありません。周りから誤解されない振る舞いを常日頃から心がけましょう。保護者からの虐待疑惑も日々信頼が蓄積されていけば本来でてこないものです。

 お正月休みが終われば、また笑顔で子どもたちが園にやってきます。先生たちも心機一転の気持ちで子どもたちとそして、保護者と関わっていきましょう。

 先生たちにとってみれば一年に一度の長い連休だったと思います。寒いし久しぶりの職場は憂鬱だなと思うかもしれませんが、子どもたちも大好きなお父さんとお母さんと離れる瞬間ですので、一緒ですね。そんな子どもたちの不安もすべて受け止めて支える大切な仕事を自分たちはしているのだと思って今年もぜひ頑張っていただきたいと思います。

 そんな先生たちをアイギスが支えられるように今年も邁進してまいります。

2018.01.01