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保護者同士のトラブルにどこまで園が関わりますか?

保護者同士のトラブルにどこまで園が関わりますか?

 以前もアイギスブログでご紹介した「保護者同士のトラブル」具体的にどのようなことがトラブルになるのかというと、一番は、子ども同士の園内でのトラブルから発展して、保護者同士がもめだすということはよくあります。しかし、これは園の保育中に起きたことなので園に責任があるため園が主体となって解決するように努めなくてはいけません。やっかいなのは園の責任外のところで保護者同士が揉めている事例です。責任外だから関係ないのでは?と思われがちですが、巻きもまれるケースが現在多発中です。

 下記が今まであった保護者トラブル原因です。

・マルチ商法に執拗に勧誘してくる保護者

・宗教勧誘チラシを園外で配る保護者

・他のお母さんの素行の悪さをでっちあげて悪口をいいふらす保護者

・他のお母さんの挨拶が気に入らずに因縁をつけてつけまわす保護者

・他のお父さんを気に入ってストーカーまがいなことをする保護者

 どのように園が巻き込まれるのかといいますと、まずは保護者からの相談から始まります。園内でマルチ商法や宗教に勧誘している保護者がいたら、園として注意をしてそのような行為をやめさせることはできますが、園外でしていた場合、困っていると勧誘された保護者に言われても園として、相談してきた保護者の話を聞くことしかできません。 

 何故、園は話を聞くことしかできないのか?それは園にまったく関係ないことですし、園外で保護者が行っている行為について、指導や指摘する権利も義務を園にはありません。

 正義感を出して首をつっこんでしまうと、相談してきた保護者からは、園はなんでもしてくれると勘違いしてしまい、勧誘等をしている保護者からは、園には関係ないのに!とと買わなくて言い怒り買ってしまいます。そこでまた余計なトラブルが増えます。

 園の責任の範囲外のことにまで関わらないことが賢明です。

2017.11.27