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最近気になること

なぜ保護者は、不満を直接園に言わずにおたより帳に書くのか・・・。

なぜ保護者は、不満を直接園に言わずにおたより帳に書くのか・・・。

 「なぜ園に何か言いたいことがあるなら、おたより帳ではなく直接話してこないのでしょうね、回答に悩むわ」と園長先生や職員さんから言われたことがあります。園側からすると「直接言ってほしい」という気持ちはあると思いますが、保護者の方は保護者の方なりに思いがあっておたより帳に書いているのだとも思います。

 保護者の方は、四六時中保育園のことを考えているわけではありません。ではいつ考えるのか?基本的には、明日の園の持ち物の準備をしているときではないかと思います。明日は、〇〇を持たせないとな~、そんなときにおたより帳を開いて「〇〇で気になっていることがあったけど、明日の朝、先生に聞くタイミングがないかもしれないから、おたより帳に書いておこう」もしくは、日頃からの保育園に対する思いや不満がこみ上げてきて思わずおたより帳に書いてしまった、読む先生たちの気持ちは一ミリも考えずに・・・なんてこともあるかもしれません。

 そんなおたより帳を読んだ先生たちは、「〇〇ちゃんのお母さん、おたより帳にこんなこと書いてきている・・・、どう回答の文章書こうかな・・・」と悩む必要はないと思います。およたり帳で質問されたからといって、おたより帳で回答する必要はありません。降園時に保護者の方と関われる時間が先生にあるのなら、誤解を招きそうな回答は、口頭での回答のほうが良いと思います。

 基本的に言いづらいことや聞きたいことは面と向かってではなく、文章でまとめることによって、自分が伝えたいことや聞きたいことを整理できるということもあります。保護者の方は、その方法をとっているだけなのでかまえる必要はありません。園に対して、不安や不満があるのにも関わらず、日頃何も言わずに、保護者の方が園に対する思いを溜めて、溜めて、いつか突然爆発されたほうが対応に時間を要することになりかねないので、ちょこちょこ気になることを言ってもらったほうが対応も楽だと思います。

 特に月曜日のおたより帳は、保護者の方が週末ゆっくり考える時間がある分、やっかいなことが書かれていたりするかもしれません。そんなときは、保護者の方の気持ちに寄り添いながら回答したり、回答に困ったら弊社までご相談ください。

2017.06.05