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【第5回】年金がもらえるのはどんな時?【老齢給付だけではありません】

【第5回】年金がもらえるのはどんな時?【老齢給付だけではありません】

 今回は、「ライフプラン」を設計するのに必要になる、知っているようで知らない知識の第5回目です。

 今回で年金のお話が始まって3回目です。前回は公的年金の国民年金と厚生年金保険の違いを説明しました。今回は、年金の財源はどこからきているのかという説明と、年金はどんなときにもらえるのかという2点について説明していきたいとおもいます。

 さて、公的年金の年金を受け取る際のお金はどこからきているのでしょうか?

 年金は受け取るまでに支払い続けていた年金代からくるのでしょうか?

 実は、私達に支払われる年金代は自分が支払っている年金代ではないのです。年金は国庫、つまり税金で2分の1が賄われます。公的年金は国の制度ですから、税金で年金給付の2分の1が負担されているのです。そして、残りの2分の1は現役世代が負担しています。現役世代とは、年金代を支払っている世代のことです。それに対して、年金を受け取っている世代のことを受給世代といいます。現役世代が受給世代を扶養する仕組みをとっているので、これを世代間扶養と呼びます。公的年金をこのような角度から見ていくと、年金制度とは、電車でご老人に席を譲るような、助け合いの精神が根付いた制度なのがわかると思います。

 さて、それでは、どのようなときに年金をもらうことができるかの説明に移っていきます。まず、最も有名なのは、65歳になったら年金がもらえるという、老齢による受給です。次に、病気やケガが原因で障がい者となった場合に年金がもらえる、障がいによる受給。さらに、年金代を支払っていた現役世代または年金を受け取っていた受給世代の方が死亡した場合に、その遺族が年金をもらえる遺族給付があります。この老齢による受給・障がいによる受給・遺族給付の3つが主要な年金をもらうときです。

 では、具体的にどのようなときに、どれくらいの年金がもらえるかの説明は来週以降に説明していきます。今回は、年金の財源と、どんなときにもらえるのかの2点について説明いたしました。次回以降も乞うご期待くださいませ。

バックナンバーはコチラから!

【第1回】将来への見通しは立っていますか?【「ライフプラン」ってなんだろう?】

【第2回】老後に必要な生活費っていくら?【ライフプランは終わりから】

【第3回】知っているようで知らない年金の話【年金と保険って似てる?】

【第4回】あなたがもらえるのは何年金?【国民年金と厚生年金】

2017.05.24