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最近気になること

新年度。新人職員指導にお困りではないでしょうか。

新年度。新人職員指導にお困りではないでしょうか。

 

 新年度が始まり、新人職員さんも社会人一年目として頑張っていることと思います。ですが、一番頑張っているのは、先輩職員さんたちかもしれません。毎日泣きわめく子どもたち、文句を言う保護者、そして・・・言うことを聞かない新人職員・・・。外部対応でいっぱいいっぱいなのに新人指導なんてやってられない!!と悲鳴を上げている先輩職員さんも少なくないと思います。

 新人職員さんたちは、毎日ドキドキで出勤しているかもしれません。先輩職員さんも一年目のときはそうだったのではないでしょうか。社会人として初めての職場で右も左もわからず不安な気持ちもあり、女の職場であるということで気を遣ったりすることもあるかもしれません。

 保育士という職種は職人のような仕事だと思います。先輩の行動をみながら次に自分が何をすべきか学びなさい。という考えの人もいると思いますが、今の若い世代の方にそのような教え方をしても「そんなこと言われてもわからない、具体的に指示してくれないと次に何をしていいのかわからない」というのがほとんどかもしれません。

 人材育成においてみなさんは、「どうすれば○○さんは仕事ができるようになるのか」まずは考えると思います。それは「どうすれば保護者とコミュニケーションがとれるのか、子どもたちをうまく誘導できるのか、子どもたちの動きによって自分の行動が変わるということを感じてくれるのか」など様々あると思います。このとき一番に考えることは、「相手を変えさせようと思わずに自分が変わろうとすることです。」ある程度の指導は必要ですが、例年通り指導しても指導される人によって捉え方も違います。そのときに自分の考えを推し進めて相手を変えさせようとしてもうまくいくものではありません。人を変えさせるというのは自分が変わるより大変な労力を使います。指導して相手が変わらないのであれば、自分が変わったほうが早いし、楽です。

 誤解していただきたくないのは、指導に手を抜けということではありません。指導すべきことはしっかり指導をする必要があります。ですが、新人職員にあなたの指導が伝わっていない場合や何度言っても同じミスをする新人職員に対して、同じ指導をして相手を変えさせようとしても無理なら、自分が変わって、指導方法を変えたり、アプローチ方法を変えたりしていったほうが、互いにストレスも溜まらずに済むのではないかなと思います。

 そして、時が流れて新人職員さんも先輩職員さんになっていきます。その時に自分が新人のとき先輩達は、指導してくれたけど、新人の指導ってこんなに大変なんだなと身に染みて感じることになると思います。そして、立場が人を育てていくことになります。

 人材育成についての相談も弊社で承っております。「保育士スッキリ相談ホットライン」では、保育士さんの個別相談も承っております。お気軽に会員専用ダイヤルまでご相談ください。

2017.04.10