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アイギスブログゼミナール 第2回 「保育安全リテラシー」

アイギスブログゼミナール 第2回 「保育安全リテラシー」

日本証券業協会 金融・証券用語集 「金融リテラシー」

 「金融リテラシー」とは、金融に関する知識や情報を正しく理解し、自らが主体的に判断することのできる能力であり、社会人として経済的に自立し、より良い暮らしを送っていく上で欠かせない生活スキルです。国民一人ひとりが金融リテラシーを身に付けることは、健全で質の高い金融商品の供給を促し、わが国の家計金融資産の有効活用につながることが期待されます。

 以上のように「金融リテラシー」という言葉は解説されています。

 世界的に見て、日本人は金融リテラシーが低いと言われています。将来の年金不安がぬぐいきれない現状で、特に若年層の金融リテラシーをどのように教育していくのかが、議論されています。自分の年金は自分で準備しなければならない時代が目の前に来ているからです。

 さて、今回のブログゼミナールのテーマは「保育安全リテラシー」です。これは、私が作った造語です。

 リテラシーとは、「読み書きができる、教養のある」という意味から転じて、「情報や知識の活用能力」という意味でよく使われています。元々はラテン語で「字識のある」という意味の言葉です。その意味から、「読み書きできる」や「教養のある」、「知識がある」などの意味になりました。

 これを踏まえてみると、「保育安全リテラシー」とは、保育現場で発生した事故事例などの知識を身に付け、発生原因を突き止め、安全対策に生かすための能力ということです。

 保育施設で安全態勢を整えるためには、安全管理ができる人材を育成する意外にありません。そのためには、保育安全リテラシーを身につけさせるしかないと言っても過言ではないでしょう。

 平成27年度より、保育現場で発生した重大事故のデータを内閣府は収集を始めました。保育施設には重大事故に関して報告義務も課せられています。国としては、将来的には保育現場での事故をビックデータ化し、検索することも可能にするようです。ビックデータができるのは、時間の問題ですが、それを生かす能力を持った人材を保育現場で育成することは、具体的に動き出さないと不可能でしょう。

 今から、保育の現場に「保育安全リテラシー」を持った人材を育成することこそが、重要だと考えます。そのために私どもアイギスも微力ながらお役に立てるよう精進いたします。

 平成29年4月中旬くらいに「保育安全リテラシー」研修を企画できるよう準備に取りかかります。詳細が決まりしだい、このHPでお知らせいたします。

 

 

2016.11.11