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【第3回】知っているようで知らない年金の話【年金と保険って似てる?】

【第3回】知っているようで知らない年金の話【年金と保険って似てる?】

 今回は、「ライフプラン」を設計するのに必要になる、知っているようで知らない知識の第3回目です。

 今回から、「年金」のお話です。年金という言葉を聞いたことがないという方はいらっしゃらないと思いますが、「詳しく説明して」といわれると困りませんか?国民年金と厚生年金の違いは?年金って、老後になってからじゃないともらえないの?そもそも、年金って誰がお金だしているの?などなど、知っているようで年金についてよく知らないという方は多いかもしれません。

 それでは、さっそく年金について説明していきます。年金はよく「保険」に例えられます。保険とは、保険会社に保険料を支払い、保険事故といわれる、交通事故、病気等が発生すると、保険給付といわれるお金を受け取ります。年金も、基本的には同じです。保険料として年金代を支払い、60歳または65歳になることを保険事故ととらえ、保険給付として年金を受け取ります。

 年金には、大きく分けると、公的年金・企業年金・個人年金の3種類があります。公的年金とは、政府が運営している年金です。みなさんが、年金と聞いて思い浮かべる年金は、この公的年金です。企業年金は、働いている会社(企業)がそれぞれ運営している年金です。企業が、退職した元従業員へ一定額を支払ったりするのはこの企業年金です。最後の1つが個人年金です。これは、みなさんが個人で、民間の保険会社などと契約して、加入する年金です。

 これから説明していくのは、公的年金です。なぜ、公的年金の説明しかしないかというと、企業年金・個人年金は加入する、しないの自由があるからです。それに対して、公的年金の中には、日本国内に住所を有する20歳以上60歳未満の者は、原則として強制的に加入しなければいけないものがあるからです。

 公的年金ついては、次回以降に詳しく説明いたします。

2017.05.10