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関東の遅い梅雨入りから思うこと

関東の遅い梅雨入りから思うこと

 気象庁から6月14日、「関東甲信地方が梅雨入りしたとみられる」と発表されました。関東の梅雨入りは平年より1週間遅く、ここ10年で一番遅い梅雨入りになりました。梅雨入りという災害には直結しないものではありますが、今年も雨に関わる異常が1つ発生したわけです。

 気象庁から大雨が降ることは予め警報等で伝えられるため、雨災害は予想できる災害です。そのため、雨災害は予め備えることが可能な災害です。皆さまの園では雨災害に備えたマニュアルや行動指針はありますか?いつ、避難を開始するか決まっていますか?大雨の中、本当に園児を避難させることはできますか?どのような場合に休園するのか決まっていますか?大雨が去った後の園の再開の基準は決まっていますか?

 雨災害に備えて準備しておかなければならない事のごく一部を並べてみました。準備ができていないことがあれば、大雨が降った場合を具体的に想定して何が問題になるのか、そしてその問題をどのように解決するのかを考えてみてください。これらのことをまとめたものが雨災害に備えたマニュアルになります。

 アイギスでも、園オリジナル災害マニュアルの作成をサポートするサービスを提供しています。また、雨災害について考える宮古島研修を7月29日、30日に開催いたします。

 保育施設を取り巻く災害対策は法令の変化が激しいです。法令の変化を知らないという言い訳は許されません。時代の変化に取り残されないために、そして何よりも園児と職員の命を守るために雨災害にしっかりと向き合ってください。

2021.06.16