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幸せの輪は自分から

幸せの輪は自分から

 先週、台風15号が弊社オフィスのある八丁堀を直撃いたしました。台風の直撃に備えて鉄道各社は事前に電車の運休計画を発表し、日本社会全体が台風の直撃に備えて事前の防災計画、つまりタイムライン防災に取り組んでいることを実感いたしました。

 実は弊社でも台風15号の直撃に備えて小さなタイムライン防災を実行した者がいます。禁煙ブーム真只中、お恥ずかしい話ですが私はいまだ愛煙家です。そして、仕事の合間にオフィスのベランダでタバコの煙を楽しんでいるのですが、タバコの吸殻を入れる灰皿はベランダの風当たりの強いところに置いてあります。通常であればこの灰皿は風に飛ばされることはないのですが、台風の暴風によって灰皿が飛ばされてしまう可能は否定できません。それにも関わらず、私は台風直撃が予想されていることを認識していながら、台風直撃の前日その灰皿を避難させませんでした。台風直撃の翌朝、出社してベランダでタバコを楽しもうと思ったところ、灰皿は風の当たらないところに避難されていました。私以外の弊社スタッフが、台風直撃で灰皿が飛んでしまうことを予想し予め避難してくれていたのです。小さなことかもしれませんがこのような取り組みの積み重ねが、いざというときに身を守るタイムライン防災に繋がるのです。

 今回、このエピソードを紹介したのは、タイムライン防災について解説するためではありません。私は、灰皿が避難されている状況を見て、心が温かくなりました。それは、灰皿が暴風で飛ばされてしまい無くなってしまったら、タバコを吸う人が困るだろうと想像してくれて、非難までしてくれた、ということに心が温まったのです。それならば、今度は自分が何か誰かの役に立つことを、一つでもしたと思いました。もしかしたら思いやりの輪というものはこのようなことから始まるのかもしれません。

 他人に期待して、他人に与えられる幸せを待つよりも、まずは自分から他人に小さな幸せをプレゼントする、そして、その幸せの輪が大きくなっていたら素敵ですね。皆様も是非、自分から幸せの輪を広げてみてください!

2019.09.11