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片付けから考える危機管理

片付けから考える危機管理

 職場の机まわりが片付けられない、ロッカーが整理整頓できない。職場の机まわりなどは片付けられるが、自宅の片づけができない。思い当たる先生方も多いのではないでしょうか?

 片付けができない人には、じつは共通点があります。それは、片付けができないということとは矛盾してしまいそうですが、ひとたび片付けを始めると、とことん片付けをしてしまうという共通点です。重い腰をあげて、片付いていない机まわりや自宅の片付けを始めると、目に見えて机まわりや自宅が綺麗になります。そうすると、片付けが楽しくなって徹底的に片付けをしてしまうのです。そして、片付けは大変だった、という記憶と、清々しい充実感を得たという記憶が残ります。そして、片付けたところが徐々にちらかっていっても、片付けは大変だ、という記憶があるためなかなか片付けにとりかかれないのです。これが、片付けられない人の思考パーターンです。

 では、どうすれば片付けられるようになるのでしょうか。片付け上手の人の片付けをみるとすぐに答えが見えてきます。片付け上手の人は散らかったものを、その場ですぐに片付けてしまいます。そのため、1回の片付けの手間はさほどかかりません。だから、片付けに苦痛を感じず、すぐに片づけをすることができるのです。これはどういうことかというと、片づけが習慣化しているということです。

 では、片付けが苦手な方が片付けを習慣化するにはどうしたらいいのでしょうか?それは、1回の片付けに使う時間を制限することです。長くて5分くらいです。つまり、1回の片付けで全てを片付けなくていいのです。1回の片付けの負担を減らし、その代り、次回の片付けを必ず行う。これを心がけることで片付けを習慣化することができます。片付けが苦手な方はぜひ参考にしてみてください。

 片付けも、園の危機管理も、思いつきで行動していては定着しません。定着させるためには習慣化させることが肝要です。そのためには、小さな一歩を繰り返すことです。日々の保育が忙しいとは思いますが、小さな一歩から始めてみてください。

2019.02.04