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2019年展望「あたりまえのことをあたりまえにやる」①

2019年展望「あたりまえのことをあたりまえにやる」①

あけましておめでとうございます。

私の担当する金曜日のブログでは、今年の展望を何回かに分けて書きたいと思います。

今年のテーマは基本に戻って、「あたりまえのことをあたりまえにやる」ということです。

危機管理の世界では、事故防止のために難しいことをやったり、専門性の高い能力が問われたりするように思われがちです。しかし、実態はあたりまえのことをあたりまえにやることが大切なのです。そこで、いくつかの事例を元に解説してまいります。

今年、保育業界にとってもっとも大きなリスクは、「幼児教育・保育の無償化」です。

現在も無償化に向けてたくさんの弊害が起こり始めています。

幼児教育・保育を無償化にするためには、「無償化にはなったけれど、預け先がないようでは、サギみたいな政策だ!不公平だ!」という声があがってくるのは当然でしょう。そのため、現在、国のリードの元、地方自治体では保育施設整備に躍起になっています。

そうなると、保育施設は玉石混合になるのは必至です。

無償化になり、保育施設にも入れた。でも、その保育施設は玉の方ではなく、石だったということにならないためにも、保育施設を選ぶ目を身につけてください。施設側は、自分たちの施設は石ではなく、玉の方であるということを利用者に伝えて差し上げてください。

私たちの目には、無償化の先には起こらなくても良い事故やトラブルが多数発生する未来が見えています。みなさんは、その加害者にも被害者にもならないように、しっかりと知識武装をして、保育施設を利用してください。

2019.01.04