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平成最後の防災の日

平成最後の防災の日

 平成30年9月1日は平成最後の防災の日でした。防災に備えた避難訓練を行った園も多かったのではないでしょうか。

 防災のために、一次・二次避難場所を前もって決めておくことや、避難場所までの避難誘導の仕方を前もって決めておく必要があります。園内で安全な場所はどこなのかを前もって探しておくことや、園から避難する場合に適切な場所を探しておくことが一次・二次避難場所を前もって決めておくということです。園から避難する場所を探す際には、その避難場所が安全な場所であることに加えて、園から避難場所までの経路が安全であるのかを考える必要があります。例えば、雨災害の場合、園から避難場所までの経路が川の近くであったり、橋を渡るというものでは危険がともないます。また津波被害を避けるための避難経路が海に近づくものであれば、危険がともないます。

 このように避難経路に潜む危険を考えながら、避難場所を決めておけば、予め危険な箇所を認識することができ避難誘導のマニュアルも作成できます。

 防災とは、被災したと場面を想定して必要な物や仕組みを前もって準備しておくことです。そのため、各園の園児数や職員数、園舎、環境が異なれば防災方法も自ずとかわってきます。各園に適した防災を心がけていただければと思います。まずは、被災したことを想定してご自身の園では何が必要になるのか、職員間で話し合ってみることからはじめてみはいかがでしょうか。

2018.09.05