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いなくなる子どもを大人は気づくことができるのか。

いなくなる子どもを大人は気づくことができるのか。

 山口県周防大島町で母親と帰省中だった男の子が行方不明になっている。行方不明となっているのは防府市の藤本理稀ちゃん(2)。警察によると理稀ちゃんは母親と3人のきょうだいと一緒に、周防大島町家房の曽祖父の家に帰省し、12日午前10時半ごろ、近くの砂浜に行くため祖父(66)と兄(3)とともに出発。歩いて向かう途中、理稀ちゃんがぐずり出し、曽祖父の家に1人で引き返し行方が分からなくなっている。
 捜索は行方不明になった周防大島町家房地区を重点的に行い、山側にも範囲を広げているほか、道路の側溝のふたを開けて水路の中をのぞき込んだり、空き家とみられる家の井戸を調べたりと細かく行っているが、これまでに手掛かりは全くないという。(2018年8月14日 日本テレビ)

 この男の子は、3日後の15日無事発見されました。世の中のほとんどの人が3日も経ってみつからないのであれば、もう無理かもしれないと思ったことでしょう。しかし奇跡の生還を遂げました。家族と一緒にいても子どもはいなくなりますが、保育園から子どもが抜け出す、園外保育中に子どもがいなくなるということもめずらしいことではありません。

 それだけ子どもを大人が見ていないということがよくわかります。子どもがいなくなってから、子どもから目を離したことを大人は後悔するのでしょう。子どもが自分の視界から消えたとき、子どもが自分の手の届くところからいなくなったとき、命の危険に子どもがさらされるのかもしれないと思って子どもを接している大人はどのくらいいるのでしょうか。

 少なくとも保育施設で働くみなさまにはその意識をもって子どもと関わっていただきたいと思います。

2018.08.20