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研修を園内でいかすために必要なこと

研修を園内でいかすために必要なこと

 園長先生等の施設管理者の方は、職員に必要な知識を習得させるために園内や園外で職員に研修の機会を設けられていると思います。例えば、危機管理に関する知識を職員に取得してもらうために危機管理の研修を行ったり、職員間のコミュニケーション能力が不足しているためコミュニケーションに関する研修を行ったりしていると思います。園として抱える問題に関して、研修を利用するという解決方法は有効な方法だと思います。

 しかし、園長先生から、園内や園外で研修の機会を設けているにもかかわらず、研修内容が研修後の保育で行動にうつせていない、という相談を受けることがあります。

 研修した後に職員に研修の感想やどのように今後の保育にいかすのかということをレポートで提出していただいている園も多いと思います。このようなレポートの内容を見ると研修を良く聞いていること、研修内容を理解していること、明日からの保育にいかしていくということが読み取れるにもかかわらずなぜ研修内容が日常保育にいかされない、という嘆きの声を聞くことがあります。

 研修内容が日常保育にいかされないのは、研修内容を園内で行動に移すための仕組みがないからです。そのための仕組みとして考えられるのが、研修内容が日常保育で行動に移せているのかというチェック体制を整えるというものです。研修内容を行動に移せていない場合、そのことを把握し職員会議の場等で指摘するという仕組みです。このようなチェック体制があってはじめて研修内容が職員に浸透していくのです。

 研修は、研修時間が終わったらそこで終了というわけにはいかないのです。研修内容をどのようにして園内でいかしていくのかという事は、研修に参加した方の姿勢とチェック体制にかかっているのです

 

2018.07.25