事故・トラブル最前線

事故・トラブル最前線これからの時代の園経営や
危機管理の在り方を専門家が語る

最近気になること

不必要なSNSで自爆する人たち

不必要なSNSで自爆する人たち

 7月5日~8日にわたって西日本を中心として豪雨災害がありました。10府県に大雨特別警報が出されるという前代未聞の雨災害でした。

 その最中に、岡山県選出の議員は「とやまの寿司はおいしい」という内容のツイートをしていますし、他の自民党議員は安倍首相を中心とした宴会の記念写真をツイートしています。

 災害も事故もトラブルも初期対応がすべてです。適切な初期対応をなるべく早い段階で行うことで、結果が大きく変わってきます。

 今回の災害対策は地方自治体の枠を超えています。これは国がリーダーシップを発揮して、初期対応をしなければならないケースです。それなのにも関わらず、寿司の感想をツイートしたり、親指を立てた宴会の集合写真をツイートすることによって、与党の政治家が自爆しています。

 災害対応の初期対応をしていないことがすでに問題なのですが、その上にどうでも良いことをツイートして、恥の上塗りをしています。

 災害発生時だからこそ、国の中枢でしか把握していないような被災地の役に立つ情報をツイートすべきではないでしょうか。

 災害発生時も事故発生時も最重要なことは、何が起こったのか(起きているのか)を把握することです。この部分になるべく時間をかけないで行うことが、その後の対応の行方を左右するのです。

 災害対応に役立つような情報を収集したり、発信したりすることにツイッターのようなSNSを活用することを考えなければならないでしょう。おっさんが出張先で食べたランチの写真など、誰も興味はないし、何の役にも立たないのですから。

2018.07.27