人の話を聞いていないと指摘されないために
私はよく人の話を聞いていないと指摘されることがあります。指摘されている本人である私は、人の話をしっかりと聞いているつもりでいます。この食い違いはなぜ生じてしまうのでしょうか?
話を聞いていないと指摘される人は、相手が話している最中に、自分が言いたいことが思いつくと、そこから自分がこの後、何を話そうか考え出して、相手の話を聞いているようで聞いていない状態になってしまうという特徴があります。
相手が話の後半で本当に伝えたいことがある場合、相手の話の前半で自分が言いたいことを考えだすと、話の後半部分は聞いているようで聞いていない状態になってしまいます。そうすると、相手はこの人は全く話を聞いていな人だと評価してしまいます。例えば「昨日頼んでおいた報告書できた?次はこの仕事をお願いしたいんだけど」といわれたときに、昨日のうちに報告書できてるぞ、と考えて「はい、昨日のうちに報告書仕上げてあります」と元気よく答えたとします。そうすると、話の後半の「この仕事お願いしたいんだけど」という部分に対する返答は全くありません。そのため、相手は再度同じ内容のことを聞かなくてはならなくなります。そのため、相手からこの人は人の話を聞いていない人だと評価されてしまいます。
解決策は簡単です。相手の話を最後までしっかりと聞くということです。現実の会話は、今回の例で示したような短いフレーズで終わることは稀です。だからこそ、相手が本当に伝えたいことは何なのかを意識して最後まで相手の話をよく聞くということが大切になります。
保護者と会話する際に、保護者に人の話を聞かない人だと評価されてしまうと、信頼関係を築くうえで障害となってしまいます。人の話を最後までしっかりと聞くということは保護者との関係を円滑にする方法のひとつです。できるようでできない、人の話を最後までしっかりと聞くということを再度意識してみてください。