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保育園の事故に警察が介入する時代

保育園の事故に警察が介入する時代

 保育園で園児がケガをしてしまう事故は、昔からあることだと思います。そんな昔からある事故に、最近は警察が介入してくることがあります。それは、なぜなのか?単純な話ですが、保育園で自分の子どもが故意にケガをさせられたのではないかと保護者が警察に相談するからです。

 保護者からそのような相談を受けた警察は何もしないわけには行かずに、事情を聞きに園に行きます。そして園は警察から事情聴取を受けることになります。では、なぜ保護者は警察に相談をするのか?

 それは、保育園との信頼関係が希薄な傾向にあるからではないでしょうか。もしくは、最近保育士の園児に対する暴行事件があとをたたずニュースで報道されている分、保護者も保育園に自分の子どもを預けることに不安を感じているのかもしれません。現に弊社にも「保護者から保育士が子どもを虐待しているのではないかと言われてどう対応したらいいのかわからない」という相談を受けます。保育士の不注意による事故もありますが故意によるものもあるのが現実です。

「まさか○○先生が子どもに手をあげていたなんて」ということはありえます。とっさにカッとなってやってしまったということがほとんんどです。しかもだいたい犯行現現場は、人がきづかない視覚になっている場所や子どもと二人きりになったときに起こります。だからこそ疑いをかけられたときに「やっているのかやっていないのか」証明することが大変です。しかも人間は決定的な証拠がでてこない限り、やっていてもやっていないと嘘をつき通そうとします。「うちにそんな保育士はいないはずだ!!」と言い切れることは素晴らしいことかもしれませんが、その根拠は?と保護者に尋ねられた時に答えるだけの根拠が必要になっていきます。

2018.04.23