事故・トラブル最前線

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ひとつの時代が終わりました。

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園児が遊ぶ声「うるさい」 訴えた男性 敗訴確定

 「園庭で遊んでいる園児の声がうるさい」として、神戸市の男性が近隣の保育園を相手取り、慰謝料100万円と防音設備の設置を求めた訴訟の上告審で、男性の敗訴が確定した。最高裁第三小法廷が19日付の決定で、男性の上告を退けた。

 一、二審判決によると、保育園(定員約120人)は2006年4月、神戸市東灘区の住宅街に開園。高さ約3メートルの防音壁が設けられたが、約10メートル離れた場所で暮らす男性は「園児の声や太鼓、スピーカーの音などの騒音で、平穏な生活が送れなくなった」と提訴した。

 今年2月の一審・神戸地裁判決は、園周辺の騒音を測定した結果、園児が園庭で遊んでいる時間帯は国の環境基準を上回ったが、昼間の平均では下回ったとして、「耐えられる限度を超えた騒音とは認められない」と結論づけた。

 7月の二審・大阪高裁判決は、園児が遊ぶ声は「一般に不規則かつ大幅に変動し、衝撃性が高いうえに高音だが、不愉快と感じる人もいれば、健全な発育を感じてほほえましいと言う人もいる」と指摘。公共性の高い施設の騒音は、反社会性が低いと判断し、一審判決を支持した。(2017年12月21日 朝日新聞)

 ようやく、保育園の騒音問題について裁判所の判決が出ました。それも、最高裁まで行った判決です。このような問題が裁判所で決着をつけなければならなかったのは、悲しい出来事だと思います。そもそも、保育施設と近隣住民の問題が発生したこと自体が時代の変化だと思います。

 人は必ず組織や地域に所属しています。一人で生きているわけではありません。先日発表された人口動向の速報値では、出生数が94万1000人(前年比3万6000人の減少)で過去最少。死亡数から出生数を引いた人口の自然減は、11年連続となり、過去最大の40万3000人の減少となりました。

 人口減少が進むと同時に社会の形は変わります。残る地域と消え去る地域に分かれます。保育施設の整備によって、婚姻率が上がり、出生数が上がることによって、人口減少がなだらかになる可能性が初めて生じます。

 保育施設からの声や音で、不快な思いをする方々がいるのは、理解できますが、大きな目で見ると、それは地域の人口減少を早め、自分の住んでいる地域を消滅都市に近づけるのではないでしょうか。

 今、日本は人口減少という未曾有の危機に襲われ、人々が協力しなければならないときだと思います。来年は、もっと人口が減ると考えられます。一人ひとりがわがままに振舞うのではなく、一致団結して危機に対応すべきだと思います。

 新たな年は、私どもアイギスも従業員一同これまで以上に一致団結して、みなさまのお役に立てるよう精進いたしますので、よろしくお願い申し上げます。

2017.12.29