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女性の活躍には必要不可欠です。

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熊本市議会 乳児抱き議場に 市議を厳重注意

 熊本市の緒方市議が生後7カ月の長男を抱いて本議会に出席しようとして開会が遅れたことに対し、市議会議会運営委員会は29日、緒方市議に議長名で文書で厳重注意することを決めた。

 議連では「開会を遅らせたことは重大な問題」として厳重注意することとした。最大会派の自民党の委員からは「議員というルールを作る立場にありながら、ルールを守らなかった」と緒方市議の行動を問題視する意見が出た。

 緒方市議は定例会開会日の22日に長男を抱いたまま本会議に出席しようとした。市議会は規則で「議員や職員以外は傍聴人とみなる」とし「傍聴人は会議中に入ることができない」と定めている。議長が説得し、長男は友人に預けられたが開会が40分遅れた。緒方市議は「子育て中でも女性が活躍できる市議会であってほしい」と訴えるためだったとしている。(2017年11月29日 毎日新聞)

 この問題が議会に子連れOKか、否か、で論争されていることが残念です。私は、基本的に議会に子どもを連れ込むのはダメだと考えます。市民の生活に直結することを議論する神聖な場所である議場に、それを中断する可能性がある子どもを連れ込むのはいけないことだと考えます。

 ただ、乳幼児を持っている親が政治家になることを諦めなければならないのは、違うと思います。要するに、議会中に議員の子どもを預かる施設が市議会になかったことが問題なのではないでしょうか。

 各地方自治体では待機児童解消について話し合い、解決策を講じ、実施していると思います。しかしながら、その解決策を講じている中心には、解決策が施されていないという矛盾が存在しているわけです。

 現在の日本は、人口減少により、就労可能人口も減ってきています。このブログでも提案しましたが、いい加減、「待機児童対策」という問題から、「就労人口確保政策」という呼び方に変え、問題の本質的なところで議論し、対策を講じていくことが必要不可欠だと思います。

2017.12.15