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「保育」という仕事の本当の価値

「保育」という仕事の本当の価値

みずほFG 1.9万人分の業務削減へ AI活用 店舗再編

 みずほフィナンシャルグループ(FG)が大規模な構造改革を検討していることが28日、分かった。今後10年程度で、グループ全体の3分の1に相当する約1万9千人分の業務量削減を目指す。事務作業の自動化や店舗の再編を進め、浮いた人材は営業現場に回す。日銀の「異次元の金融緩和」の継続で事業環境が一段と厳しくなることを見据え、収益力を高める。(2017年10月29日 産経新聞)

 三菱UFJフィナンシャルグループの平野社長も9月、「事務作業の自動化やデジタル化によって9500人相当の労働力を削減する」と発言しています。

 現在、労働人口の減少に伴い、就労可能人口も減少しています。そのような環境下で、どの企業も労働力確保に躍起になっていますが、メガバンクはその流れに逆行し、人材整理に動いています。

 その要因となっているのは、AI(人口知能)の活用です。AIの発達とともに、もっともその影響を受けるのは、金融業界といわれているので、この流れは、保険業界、証券業界にも及ぶでしょう。

 この現象は、AIに人間の仕事が奪われているというものですが、保育の場合はどうでしょうか。保育の業界にもICTやさまざまなソフトや装置などが入ってきていますが、保育士の数が減るまでにはいたっていませんし、今後もいたらないでしょう。

 「保育」の仕事の本質は、AIや機械装置では奪われない人間にしかできないものなのです。そこにプライドを持つべきだと思いますし、こだわりを持ち、能力を伸ばしていくべきだと思います。

 人に関わることによって、人に影響を与え、人から影響を与えられる仕事が保育の現場で働くということではないでしょうか。そのような職業につく方々が増えることを願っています。

2017.11.03