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【謙虚さってなぁ~に?】

【謙虚さってなぁ~に?】

 私事ですが、最近『謙虚さ』って、なかなか身につかないものであるにもかかわらず、人生において、とても大切な姿勢であることをヒシヒシと感じます。そのため、今回のブログでは謙虚さについて考えてみたいと思います。謙虚さの大切さや、謙虚になるためにはどのようにしたらいいのかを考えていただく機会にしていただければ幸いです。

 『謙虚さ』とは、控え目で、つつましいことです。より具体的にいうと、へりくだって、すなおに相手の意見などを受け入れることです。誰しも、今までの自分の生き方や、考え方を変えることは、大変なことです。そのため、自分の生き方や、考え方と相容れないことをいわれた場合、聞く耳を持たなかったり、拒絶してしまいがちです。そして、自分の生き方や、考え方と相容れないことをいわれた場合、へりくだって、すなおに意見を受け入れることができなくなってしまうのです。つまり、謙虚さに欠けてしまうのです。謙虚さの反対語は傲慢(ゴウマン)です。傲慢とはおごりたかぶって人を見くだすことです。謙虚さに欠ける人は、ご自分で認識しているかいないかとは関係なく、周りの人から傲慢な人なんだと評価されてしまいます。謙虚さがなぜ必要かというと、謙虚な人は自分の生き方や、考え方と相容れないことをいわれても、しっかりと受け入れることができます。そのため、数多くの生き方や、考え方を吸収して、無制限に成長することができます。それに対して、謙虚でない人は、自分と同じような生き方や、考え方を持った人のいうことしか受け入れることができません。そのため、成長に限界があります。成長できなければ、社会に居場所を失ってしまいます。

 社会に居場所を失ってしまわないために、謙虚さを身につける必要があります。では、どのようにすればいいのでしょうか?実は答えは簡単です。自分の考え方なんて捨ててしまえばいいのです。「そんなことしたら、個性がなくなってしまうじゃないか。」「そんな、つまらない人間になりたくない。」などの反論が聞こえてくる気がします。しかし、安心してください。自分の考え方を捨てて、自分の生き方や、考え方と相容れない意見などを吸収した後にそれでもなお残っているものが、その人物の個性であり、その人物のおもしろい部分なのです。順番を間違えないでください。今、自分で個性だと思っているものは個性ではありません。自分の生き方や、考え方と相容れない意見などを吸収した後にそれでもなお残っているものが個性なのです。

 ここで1つ注意してください。謙虚と卑屈(ヒクツ)は違います。卑屈とは自分をいやしめて服従・妥協しようとする、いくじのない態度です。謙虚さは決していくじのない態度ではありません。数多くの意見を吸収し成長することです。ここは、間違えないでください。

 謙虚さに年齢や、園の中での立場は関係ありません。先輩の小言がうるさいなと思っている方は、謙虚になりましょう。後輩・部下・保護者は、何で私の言うことをわかってくれないんだろうと思っている方は、謙虚に相手の話を聞いてみましょう。自分の考え方を捨てれば、明日からでもすぐに、謙虚になれます。さあ、自分がより成長するため、謙虚さを身につけましょう。

2017.08.30