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各園でのJアラート対策

各園でのJアラート対策

 Jアラートとは、正式名称を全国瞬時警報システムといい、通信衛星と市町村の同報系防災行政無線や有線放送電話を利用し、緊急情報を住民へ瞬時に伝達するシステムです。

 最近、アイギスには、「Jアラートが鳴ったときどうすればいいのですか?」という質問や、「保護者からJアラートが鳴ったときに、園ではどのように対応するのかマニュアルはあるのですか?あるなら、見せてください。」という問いにどのように答えればいいのですか。という相談をしばしばいただくようになりました。今回のブログでは、Jアラートに対する考え方を解説いたします。

 そもそもJアラートとは、国が作った危機管理システムです。ですから、国が作った仕組みに乗っ取って、運用するしかありません。その内容については、「内閣官房国民保護ポータルサイト」に記載されています。詳しくは、HPを参照してください。

 ポータルサイトには、以下のように記載があります。「弾道ミサイルが発射され、日本に飛来する可能性がある場合は、避難を呼びかけます。屋外にいる場合は近くの頑丈な建物や地下(地下街や地下駅舎などの地下施設)に避難してください。」「弾道ミサイルが日本の領土・領海に落下する可能性があると判断した場合には、更に直ちに避難することを呼びかけます。屋外にいる場合には、直ちに近くの頑丈な建物や地下(地下街や地下駅舎などの地下施設)に避難して下さい。」

 これに従い、園でできる対策は、①園外保育のときなどは、Jアラートを受信できる携帯電話やスマホを携帯してでかける。②お散歩の途中や公園にいるときなどにJアラートが鳴ったときには、どこに避難するか決めておく。以上のようなことです。

 弾道ミサイルに対する危機管理は、対象が大きすぎてひとつの施設では対応仕切れません。国が決めたことを正確に実行できるようにしておき、その後は、各地方自治体の指示に従うようにいたしましょう。

 

2017.05.19