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【第4回】あなたがもらえるのは何年金?【国民年金と厚生年金】

【第4回】あなたがもらえるのは何年金?【国民年金と厚生年金】

 今回は、「ライフプラン」を設計するのに必要になる、知っているようで知らない知識の第4回目です。

 前回から年金のお話がスタートしました。今回からは公的年金のお話です!

 公的年金には国民年金と厚生年金保険の2種類があります。国民年金は、国民全員を対象とした年金制度です。それに対して、厚生年金保険は会社員や公務員などを対象とした年金制度です。

 国民年金と厚生年金保険はよく2階建ての家に例えられます。国民年金が1階部分で、厚生年金保険が2階部分です。それは、自営業者、学生、会社員、公務員、サラリーマンの妻など20歳以上60歳未満の方は、原則として全員が国民年金の対象になっているため、国民年金を1階部分ととらえるのです。そして、自営業者、学生、サラリーマンの妻を除いた会社員、公務員は更に厚生年金の対象になっています。つまり、会社員、公務員は国民年金に加えて厚生年金保険の対象にもなっているのです。そのため、厚生年金を2階部分ととらえるのです。

 「あなたは、どっちの年金に加入しているの?」という質問に対して「私は、会社員だから厚生年金だよ。」と答えるのは、厳密に言うと間違っているのにお気づきですね。「私は、会社員だから、国民年金と厚生年金保険の両方に加入しています。」というのが正確ですね。ただ、厚生年金保険に加入していれば、当然に国民年金にも加入しているので、「私は、会社員だから厚生年金だよ。」と答えるのも不正解というわけではありません。

 自営業者、学生、サラリーマンの妻は国民年金からしか年金を受け取ることはできませんが、会社員、公務員は国民年金と厚生年金保険のどちらにも加入しているので、両方から年金を受け取ることができます。

 それでは、年金の支給に必要な財源はどこから来ているの?年金はどんなときにもらえるの?等の疑問には来週以降に説明していきます。

 今回は、公的年金の国民年金と厚生年金保険について説明しました。次回以降も乞うご期待下さいませ。

バックナンバーはコチラから!

【第1回】将来への見通しは立っていますか?【「ライフプラン」ってなんだろう?】

【第2回】老後に必要な生活費っていくら?【ライフプランは終わりから】

2017.05.17