新年度に向けて
年度末は、園児はもちろんのこと職員へも保護者へも意識改革しやすい時期だと思います。園で新しいことを取り入れるとき、今までやっていたやり方を変更するときは、必ず職員や保護者への周知が必要になってきます。しかし職員や保護者への決まりごとも一年を通して守ってくれないことや忘れられてしまっていること、慣れてしまって適当に流されていることがでてきていると思います。
年度末は、そんな状態を一新できるチャンスです。職員へは年度末最後の職員会のときや卒園式や入園・進級式のあとの会議の場で、保護者へは入園・進級式の懇談会のときなどに、園としての新年度の取組みや守ってもらいたいことをお手紙で渡して、尚且つ説明を行いましょう。
言ってもどうせやらない、継続しないとあきらめるのではなく、節目節目に伝えて行き、「園としてちゃんと説明しました」という証拠を残しておけば「そんなこと聞いていない、知らなかった」と職員や保護者に言われたとしても、「○○の時に説明して、このお手紙を渡しています。」と根拠を相手に示すことが出来ます。
この一年の間に職員や保護者の間でトラブルになり、ちゃんと説明していなかった、ルールを作って周知していなかったという出来事はないでしょうか。
実際のトラブル事例
○保護者編
・自分の子どもの写真撮影を禁止してほしいという意見を保護者からもらった
・行事の日程が他の予定とかぶっているので変更してほしいと保護者から依頼がきた
・運動会の雨天中止や決行の判断が曖昧になってしまい保護者からクレームがきた
○職員編
・SNSに園のことをアップしていた職員がいた
・保護者と個人的に連絡をとりあっている職員がいた
・園児の個人記録を勝手に自宅に持ち帰っている職員がいた
上記事例は実際に園で起こったことです。写真撮影の件や行事のことは園ではこのようにしています。保護者に事前に説明しておくことが必要です。職員へも同じようにやってはいけないことを今一度共有していきましょう。