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最近気になること

SNS問題は2017年も続きます。

SNS問題は2017年も続きます。

 以前、アイギスブログで「インターネット依存症の職員と保護者世代」というSNSにまつわる話題を書いたことがあります。 

 2017年に突入してまだ三週間ですが、株式会社アイギスにはSNSに関する相談が5件以上寄せられています。正確にいうと年末から似たような相談がちらほら入ってきていました。これは地域や保育施設の形態に関係なく入ってきています。ひょっとしたらアイギスにはまだ相談をいただいていないですが、同じようなことで悩んでいらっしゃる園長先生もおられるかもしれません。それは、保護者のSNS(ソーシャルネットワーク)問題です。

 「私、他のお母さんたちにラインのグループにいれてもらえず仲間外れにされているんです」「うちの子のケガのことを他のお母さんからラインで聞きました」「○○先生にフェイスブックの友達申請をしても許可してくれません、なぜ許可してくれないの?」「子どもの様子を詳しく教えてほしいから先生たちとラインのID交換をしたい」

 上記のようなことを保護者に言われてどうしたらいいか困っているという相談が複数の園の方から実際に寄せられています。

 「職員達のコンプライアンスに関する意識が薄い、常識的考えがない、SNSの使い方に注意を促しているが・・・」など、今までは職員達へのSNSに対する意識や注意喚起をどのように行っていくか悩んでいた園長先生達でしたが、今では保護者に対してのSNSの使い方について頭を悩ませているようです。しかし、保護者がSNSをどのように使おうが、園は関与する必要は一切ありません。「ラインのグループに入れてもらえず他のお母さんたちから仲間外れをされている」というお母さんからの相談も園の問題ではないので解決する必要もありません。話を聞いて差し上げる程度でかまわないのです。お母さんたちは、子どもではないのでつきあう相手は自分で決めればいいだけなのですから。しかし、

「うちの子のケガのことを他のお母さんからラインで聞きました」

「○○先生にフェイスブックの友達申請をしても許可してくれません、なぜ許可してくれないの?」

「子どもの様子を詳しく教えてほしいから先生たちとラインのID交換をしたい」これらは、園に関係のあることなので対応する必要性がでてきます。

 みなさんの園に保護者の方がいる前で気づかない間に園児のことや園の内部の話をしている職員さんはいませんか?保護者の方もネット世代ですから、情報を仕入れたらすぐに拡散されてしまいます。

 みなさんの園にSNSを使っている職員さんほぼ全員と言っていいほどいるでしょう。SNSに対しての指導をどのように行っていますか?

 保護者から友達申請された時の対応方法やラインのIDの交換を求められた時の切り抜け方まで今は教えなくてはならない時代です。

 若者が使っているSNSなんてよくわからないからでは済みません。

 アイギスではこのような相談もよく寄せられるため、危機対応サービスにご加入いただいております会員様へのSNSに対するアドバイス方法も構築しています。自園で同じようなことでお困りの方がいらっしゃいましたらいつでもアイギスまでご相談ください。

2017.01.16