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最近、ブラックジャックの気持ちがわかってきました

最近、ブラックジャックの気持ちがわかってきました

みなさんは、手塚治先生の「ブラックジャック」をご存知でしょうか。

彼は世界で一人しかできないオペもこなす凄腕の外科医なのですが、医師資格免許を持っていません。それゆえに、何にもしばられずに、好きな金額でオペを闇で引き受け、つぎつぎに成功させて行きます。

もちろん、違法行為なのですが。

このマンガの連載は1973年に始まりました。1973年の大卒初任給が6万4000円でした。

ブラックジャックの特徴は、法外なオペ代金を請求し、支払いに承諾した人のみ手術をするということです。そのオペ代金はときどき1億円という法外な値段になります。

2019年の大卒初任給が20万3400円ですから、1973年の約3倍です。つまり、1億円は現在の3億円です。

さて、今週のテーマである私は最近、ブラックジャックの気持ちがわかってきた。ということなのですが、なぜ、彼は法外な値段を請求するのか?というところに共通点があります。

ここで彼は、患者の覚悟を見ているのだろうなー。と最近、私は思うのです。あなたの体の中にできた問題を解決するのに、法外な値段をいただきます。その金額を支払いますか、それとも死にますか。という選択を迫っているのです。

私も事故現場に行って、さまざまな人に出会います。そこで話を聞き、仕事を請け負い、金額を提示いたします。その金額を「高い」と言って、振り込んでこなかったり、契約自体を考えなおし、いつまで待っても契約書を送って来ず、結局、新聞記事沙汰になった末に、契約することになる。ということもしばしばあります。

私どもの仕事は保育施設で発生した問題解決です。それは、われわれだけではできません。一番大切なものは、お客様が問題解決するという覚悟が必要なのです。

問題解決に遅くても良いことなんてありません。みなさんも問題が発生したときには、「何がなんでも解決するんだ」という覚悟を決めてから、取り組みましょう。

それでは、良いGWを!

2019.04.26