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【第13回】iDeCo(イデコ)の全貌!!

【第13回】iDeCo(イデコ)の全貌!!

 今回は、「ライフプラン」を設計するのに必要になる、知っているようで知らない知識の第13回目です。今回で年金のお話が始まって11回目です。「確定拠出年金」、通称iDeCo(イデコ)のお話に移ってから3回目になります。今回はiDeCOの税制上の優遇の2つ目、iDeCOで利益が出ても税金はかからないということから説明いたします。

 そもそも、iDeCOで利益が出るとはどういうことなのでしょうか?実はまだ皆様に説明していないiDeCOの姿があるのです。実はiDeCOは投資なのです。投資と聞いて不安にならないでください。後ほど、しっかりと説明いたします。その前に、税制上の優遇についてまず説明いたします。

 通常、投資で利益を得たら、その利益の20%(復興特別所得税を除く)を税金として取られてしまいます。例えば、100万円の株を買ったとして、この株を200万円で売った場合、100万円の利益が出ています。この100万円の利益は、全部自分のものになるわけではありません。利益の20%分の20万円は税金として取られてしまうのです。つまり、100万円利益が出ても手元に残る利益は80万円になってしまうということです。せっかくの利益がもったいないですよね。iDeCOで長期間投資を続ければ、投資額が増えるため、利益が大きくなる可能性があります。そうすると、取られる税金も増えてしまいます。

 でも、安心してください。iDeCOなら利益が出ても税制上の優遇があります。しかも、10%引きや半額などではありません、ゼロです。つまり、iDeCOで利益が出ても、税金は1円も取られないということです。やっぱり、iDeCOってすごいですよね。

 こんなに、すごいiDeCOですが、投資となるとちょっと不安になる方もいらっしゃると思います。投資であれば資産が減ってしまう可能性があります。例えば、100万円の株が80万円になってしまう可能性は当然存在します。これは、iDeCOでも同じです。

 ここで、投資で資産を減らさないようにするための3原則があります。①長期②積み立て③分散です。この原則を守っていれば100%資産が減らないというわけではありませんが、資産を減らす可能性は少なくなります。

 iDeCOは自分のためにお金を投資して、そのお金を60歳以降に自分で受け取ります。つまり、20歳の方なら40年間、それ以外の方でも長期間、毎月お金を積み立てているのです。そうすると、iDeCOを始めるだけで①長期②積み立ては出来ているのです。③分散については、投資の対象を株式・債権・不動産と分散したり、複数の国に投資することにより可能です。このように、iDeCOは資産が減る可能性が少ない投資なのです。やっぱり、iDeCOってすごいですよね。

 ここまでiDeCOのすごさを説明してきました。最後に、何をすればiDeCOを始めることができるのかを説明します。iDeCOは、iDeCOを扱っている証券会社や銀行等でiDeCOの口座を開設すれば始められます(口座管理手数料等が発生します。)。口座を開設する際に、投資で資産を減らさないようにするための3原則の③分散について質問することも出来ると思います。わからないことは、何でも聞いてみましょう。

 iDeCOは、公的年金とは異なり、やるかやらないかは自由です。今回のブログを参考に皆様が、それぞれの老後の生活を考えていただければ幸いです。

iDeCOのバックナンバーはコチラから

iDeCO(第1回)

iDeCO(第2回

iDeCO(第3回)

2017.07.19