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【第11回】iDeCO(イデコ)の掛金

【第11回】iDeCO(イデコ)の掛金

 今回は、「ライフプラン」を設計するのに必要になる、知っているようで知らない知識の第11回目です。今回で年金のブログが始まって9回目です。前回から、不安な公的年金制度にどのように立ち向かっていけば良いのかというお話に移っています。不安な公的年金制度に立ち向かうためには、iDeCo(イデコ)が必要だと説明いたしました。

 iDeCOの正式名称は(個人型)確定拠出年金です。確定拠出年金における「確定」とは決まっているということです。「拠出」とはお金を支払うということです。つまり、iDeCO(確定拠出年金)とは支払うお金が先に決まっている年金ということです。

 では、iDeCOの場合、いくら支払わなければならないのかが気になりますよね。なんと、皆様が自分自身で決めることができるのです(毎月最低5,000円以上の支払いが必要)。これは、現在の生活と老後の生活のバランスを考え、老後の自分自身にいくら準備する必要があるかは自分自身で考え判断するべきだからです。iDeCOの特徴である、自分でお金を支払い、そのお金を60歳以降に自分で受け取るという特徴がここで現れてきます。ただし、iDeCOの毎月の支払額には上限があります。それは、前回説明したとおりiDeCOは税制上の優遇を受けるため、優遇を受ける上限を定めておく必要があるからです。その上限は、園が公的年金(国民年金、厚生年金保険)とは別に、独自の年金制度をおこなっていない場合は、毎月23,000円(年間27万6千円)です。仮に独自の年金制度をおこなっていた場合は、毎月12,000円(年間14万4千)または20,000円(年間24万円)です。

 今回はiDeCOの支払い金額について説明いたしました。次回はいよいよ、iDeCOのすごい理由である税制上の優遇について詳しく説明いたします。

 では、次回以降も乞うご期待くださいませ。

iDeCOのバックナンバーはコチラから

iDeCO(第1回)

2017.07.05