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【第10回】自分の老後のためにはじめる新しい年金【iDeCO(イデコ)って何?】

【第10回】自分の老後のためにはじめる新しい年金【iDeCO(イデコ)って何?】

 今回は、「ライフプラン」を設計するのに必要になる、知っているようで知らない知識の第10回目です。今回で年金のお話が始まって8回目です。前回までは公的年金の説明をしてきました。今回からは、不安な公的年金制度にどのように立ち向かっていけば良いのかという話に移っていきます。

 今回のブログのテーマは、ずばり「個人型確定拠出年金」です。通称は「iDeCO」(イデコ)です。かわいらしい名前をしているiDeCO(イデコ)ですが、すごいのです。なぜ、すごいのかというと、それは国が後押ししているという点です。

 国がどのように後押ししているのかを説明する前に、iDeCO(イデコ)の簡単な仕組みを説明します。iDeCOは、毎月決まったお金を支払い、自分が積み立てたお金を60歳以降に受け取るという仕組みです。つまりiDeCO(イデコ)の仕組みは、公的年金の仕組みと出発点からことなっているのです。公的年金は、年金代を支払っている世代が、年金をもらっている世代の面倒をみる世代間扶養でした。だから、少子化が進めば公的年金を現状のまま維持することが困難になるのです。

 しかし、iDeCO(イデコ)は自分のためにお金を支払い、そのお金を60歳以降に自分で受け取るという仕組ですから、少子化が進んだとしても何ら問題はありません。少子化が進むことは日本社会にとって望ましいことではございませんが、現状だと避けられない現実です。そんな時代だからこそ、iDeCO(イデコ)が必要なのです。

 では、iDeCO(イデコ)を国はどのように後押ししているのかというとiDeCO(イデコ)をやっている人の税金を安くしてくれているのです。税金を安くしてくれる代表的な2つの方法を見ていきましょう。1つ目は、iDeCO(イデコ)にお給料から支払ったお金は、その分については所得税や住民税がかからないということです。そして2つ目は、iDeCO(イデコ)で利益が出ても税金はかからないということです。

 この2通りの税金を安くしてくれる方法がどれほどお得かは、iDeCO(イデコ)のより詳しい説明が必要になります。次回以降は、iDeCO(イデコ)のより詳しい説明をいたします。

 次回以降も乞うご期待くださいませ。

2017.06.28