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事故

2016年に起きた保育施設での死亡事故。

2016年に起きた保育施設での死亡事故。

 内閣府は12日、全国の保育施設で2016年の1年間に乳幼児13人が死亡する事故があったと発表した。
 半数を超える7人は0歳児だった。睡眠中の死亡事故が10件で、うち4人は「うつぶせ寝」の状態だった。
 死亡事故は前年より1人少なく、3年連続の減少となった。場所の内訳は、認可外保育所が7人、認可保育所が5人、保育士や研修を受けた人が子どもを預かる「家庭的保育事業」(保育ママ)が1人。死因は病死が4人で、9人は原因不明や調査中となっている。事故の状況では睡眠中が10人と最多で、このうち4人は「うつぶせ寝」の状態で見つかった。(読売新聞2017年5月13日)

 内閣府は、保育中の死亡事故が相次いだことを受け昨年の3月に事故が起きやすい場面での注意事項を記載したガイドラインを公表し、特に昼寝中の死亡事故が多いことから昨年の10月にはガイドラインの周知徹底を保育施設に行うように自治体に通知しています。

 昨年の3月にガイドラインを国が出したのにも関わらず、保育施設での死亡事故がなくなることがありません。昨年、13人の幼い命が保育施設で奪われ、被害園児のお父さん、お母さん、お祖父ちゃん、お祖母ちゃん、担任の先生、園のみなさんの人生が変わってしまいました。

 みなさんの園でガイドラインを基にマニュアル整備は終わっていますか?マニュアルを職員のみなさんに周知徹底できていますか?子どもたちのためにも、自分たちの人生のためにも再度見直して、整備がまだの方は、整備をしていきましょう。それが尊い命を守ることにつながっていきます。

 

2017.05.15