事故・トラブル最前線

事故・トラブル最前線これからの時代の園経営や
危機管理の在り方を専門家が語る

事件

保育士の逮捕は毎年起こっています。

保育士の逮捕は毎年起こっています。

 仙台市内の保育園に勤める25歳の保育士の男が、女児の裸の動画を撮影し保存した疑いで逮捕されました。逮捕されたのは、宮城県名取市増田の男性保育士(25)です。
 男性保育士は、おととし7月、当時勤務していた仙台市内の保育園で自分のスマートフォンを使い女児の裸の動画を撮影し、パソコンに保存した疑いがもたれています。
 警察が別の事件の捜査で坂上容疑者のパソコンを調べたところ、男性保育士が女児の服をめくるなどする約1分間の動画が保存されていました。男性保育士は「撮影して保存した」と容疑を認めていて、警察は余罪も含めて調べています。
 一方、仙台市は会見を開き、坂上容疑者が事件当時、仙台市立保育所の元臨時職員だったとして、謝罪しました。仙台市は「事件当時在籍した園児の保護者を対象に説明会を開く」としています。                            (2018年5月18日仙台放送)

 珍しいことではなくなってきた保育士の逮捕のニュースですが、保護者にとってみると衝撃的で「うちの子どもが通う保育園の保育士さんは大丈夫なのかしら・・・・」と思ってしまうこともあると思います。

 採用時に「女児を性的対象としてみますか?」などと聞くことはできませんし、外見や話した感じで採用しようとしている人材がどういう人なのかまで見極めることは困難です。ですが、雇った以上は、園には「使用者責任」というものが生じます。保育士個人がやったことでも上記のニュースのようなことが起こると園としても対応に追われてしまいます。やっていいことと悪いことの区別がつく大人でも自分の欲求に負けて過ちを犯してしまいます。

 過去に通勤中に電車の中で女子高生に痴漢をして、現行犯逮捕された職員さんや同僚のお財布から現金を盗んでいた職員さんの相談なども園長先生からアイギスでは受けてきました。「まさか、○○先生に限って・・・・」という反応ばかりの園長先生たちでした。しかし人は何をするかわかりません。これは倫理の問題でもあります。自分は大丈夫だと思っても誘惑に勝てない人もいます。

 そのためにもこのようなニュースがでる度に職員で共有をし、自分たちも保護者に不信感をもたれないような行動をしようと園全体で見つめなおす時間も必要なのかもしれません。自分一人が罰を受けるのであればかまいませんが、同僚、受け持っている園児、その保護者、そして自分自身の家族にも自分が犯罪者になってしまったら悲しい思いやとてつもない迷惑をかけてしまします。

 だいたいの犯罪者は後先考えずにやってしまい後悔をしてしまいます。なんとか助けてあげたいという園長先生の声を今まで散々聞いてきましたが、刑事事件はどうすることもできません。成人していれば実名も報道されます。そして、そのニュースは永遠にネット上から消えることはありません。

 自分の人生や人の人生に迷惑をかけないためにも自分の行動に責任を持っていきましょう。

2018.05.21