事故・トラブル最前線

事故・トラブル最前線これからの時代の園経営や
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事件

やはりマスメディアは縦に攻める。

やはりマスメディアは縦に攻める。

「女児とキス」ネット投稿 保育園職員退職

 東京・葛飾区の保育園の非常勤職員だった20代の男性が、複数の女子児童の写真やひわいな書き込みをネット上に投稿していたことが発覚したため、退職していたことがわかった。

 男性が女子児童を抱きかかえる様子や、女子児童の下半身を狙って撮影された写真などがツイッターに相次いで投稿されていた。また、「小学生の彼女がいる」「女児とキスをした」などと、児童と性的な行為をしたとする書き込みもあった。

 男性は、女の子を抱きかかえて写真を撮るなどしたことを認めた上で、女の子への性的な行為に関する書き込みについてはストレス発散のために書き込んだ妄想だと話した。

 今月24日に投稿を見た人からの通報を受け、葛飾区が男性に事情を聞いたところ、男性が事実関係を認め、その日のうちに退職したという。

 葛飾区は今後、全職員の個別面談を実施するなど再発防止に努めるとしている。葛飾区から相談を受けた警視庁は犯罪行為がなかったか確認しているという。(2017年5月31日 日本テレビ)

小5女児のスカート内盗撮か 尼崎の保育士を逮捕

 女児のスカートにスマートフォンを差し入れたとして、兵庫県警生活安全特捜隊と灘署は6日、県迷惑防止条例違反の疑いで、尼崎市の保育士の男(27)を逮捕した。

 逮捕容疑は5月3日午後7時ごろ、神戸市灘区内の書店で、小学5年女児(11)のスカートの裾下にスマートフォンを差し入れて撮影した疑い。

 同署によると、容疑を認めているという。カメラのシャッター音に女児が気づき、母親が警察に相談。防犯カメラの映像などから男を特定したという。(2017年6月6日 神戸新聞)

 男性保育士の是否が先日までネット上で騒がれていました。その騒ぎがようやく落ち着いたと思った矢先、寝た子を起こすように今回の2件の事件が立て続けに起こりました。そして、例によって、例のごとく、マスコミは縦に攻めます。葛飾区の記事が尼崎の記事を呼び込んだといっても過言ではないでしょう。

 今回のような事件に保育施設は、いつ巻き込まれるかわかりませんし、残念ながら、この手の事件には有効な再発防止策は存在しません。なぜなら、2件の事件とも個人の故意によって引き起こされるからです。

 つまり、上記の2件は、早期発見・早期対応型の危機だといえます。保育士の言動に普段から気を配り(警戒するではありません)、ちょっとおかしいな。ということを感じ取ることが大切なことだと思います。

 今回のようなことが起きると、保育現場でがんばっている男性保育士全体のイメージが傷つきます。どちらかというと、その影響の方が大きな罪だと思います。

2017.06.23