事故・トラブル最前線

事故・トラブル最前線これからの時代の園経営や
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アイギスの近況

最近の研修で思うこと

最近の研修で思うこと

 アイギスでは危機管理に関する研修を行っています。日本全国、依頼があれば北は北海道、南は沖縄まで、電車を使い、飛行機を使い、時には船を使いどこへでも駆けつけて研修を行っております。そのため、今回のブログは、アイギスの研修をテーマに書いてみます。

 まず、アイギスの研修は、土曜日の研修依頼が多いということです。できるだけ多くの先生方が、研修に参加できる曜日が土曜日だからだと思います。そのため、土曜日の研修を申し込もうと思われている方は、お早めにお申し込みください。

 土曜日に研修依頼が多いという話に興味がある方は少ないと思いますが、次の話は興味がある話だと思います。研修内容についてのリクエストについてです。危機管理について、応急処置について、新制度について、職員間のコミュニケーションについて、防災について、防犯について等々、様々なリクエストがございます。アイギスでは研修内容に制限はございません。そのため、どのようなリクエストにもおこたえいたします。しかし、やはり研修内容として多いのは危機管理・危機対応についてです。

 みなさまは、危機管理と危機対応を区別することができますか?危機管理とは、事故がおきないようにするために、どのようにすればいいのかということです。例えば、乳児の睡眠中は死亡事故が多いから、しっかりと乳児の顔色や唇、呼吸等を確認して記録に残すというものです。それに対して、危機対応とは、起きてしまった事故を最小限の被害に抑えるためにはどうすべきか、ということです。例えば、乳児が睡眠中に心配停止になった際に、乳児の命を救うために適切な人工呼吸や胸骨圧迫、119番通報をするというものです。また、事故後の保護者対応や関係機関への連絡も危機対応にふくまれます。つまり、事故前の対策が危機管理、事故後の対策が危機対応なのです。

 この事故前の対策の危機管理と事故後の対策の危機対応はどちらも園児の生命・身体を守るために欠かすことができません。そして、危機管理と危機対応をしっかりと区別しておかなければ園児の生命・身体を守ることはできません。危機管理と危機対応を区別することなく安全対策という一言で理解してしまうと恐ろしい結果が待っています。なぜかというと、応急処置等に代表される危機対応については、各園の責任者や先生方の目が向きやすいのですが、危機管理には目が向きづらいからです。そうすると、応急処置などの危機対応についての研修しかしていないにもかかわらず安全対策の研修をすべてやった気になってしまい、危機管理についての研修は一切やっていないという事態が生じてしまうのです。実際の死亡事故がおきている園でも、危機対応の研修は年に数回しているけれども、危機管理の研修は全く行っていなかったということがありました。危機管理と危機対応どちらも大切なことですので、しっかりと区別をして、それぞれの研修をしていただきたいと思います。

 アイギスでは、各園に応じた研修を開催いたします。どのような研修をすればいいのかわからないという場合でも、ご遠慮なさらずに園の実情をお伝えください。最適な研修を準備いたします。私達アイギスは、みなさまと一緒に安全で素敵な園を作っていきたい、と思っております。

2017.12.06