事故・トラブル最前線

事故・トラブル最前線これからの時代の園経営や
危機管理の在り方を専門家が語る

プールの季節が近づきました!!

プールの季節が近づきました!!

 プール・水遊びの季節が近づいてまいりました。熱い季節には、子ども達もプール・水遊びを楽しみにしています。私も子供のころプール・水遊びが大好きでした。しかし、水には危険が付き物です。かくいう私も子供の頃、川遊びをしていている時に九死に一生を得たことがあります。子どもの私が川の側で追いかけっこをしていたところ、川の流れに足をとられ50m程流されてしまいました。幸い川の側に遊びに来ていたカップルに救出されました。救出された場所の50m先には滝がありました。後から聞いた話ですが、この滝は過去に亡くなった子どもがいたそうです。子どもは水深10cm程度でも溺れてしまいます。プール・水遊びの季節を前に再度、水の怖さについて園内で研修等安全教育をしていただきたいと思います。

 アイギスではプール・水遊びの際には、監視に専念する人を配置してください。もし、監視に専念する人を配置できないならプール・水遊びを中止にしてくださいとお願いしております。同様のことは内閣府が公表している教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドラインにも記載されております。最低限の安全が確保された上で、みなさまの保育をしていただければと思います。

 さて、職員の方に質問です。仮にプール・水遊びの際に監視に専念する人がいないにもかかわらず、プール・水遊びを予定通り行うと園長先生や主任の先生から指示あったとします。しっかりと「監視に専念する人がいないからプール・水遊びを中止にすべきだ」と言うことができますか?園長先生や主任の先生にものを言うことを遠慮してしまった場合、犠牲になるのは園児です。園の保育で守るべきルールに反している場合には、言うべきことを言わないことは致命的なコミニュケーションエラーです。

 園の安全は園長先生や主任の先生だけで守るものではありません。園の職員全員で園児の安全を守って行きましょう。

2018.06.13